海の自然学校 8/6(火)4日目「無人浜に移動完了!!」

出航の日が来ました。台風8号の影響が心配されましたが、朝七時の時点でほぼ無風、9時頃から南の風が強まる予報。

出航は決行です。ただし、宮の浜に行くには途中から南の風をカヤックの横に受けることになるため、これを回避すべく矢代湾の海岸線沿いに風の直接的影響を回避しながらの航路をとることとしました。

まずは昨日のテントを撤収。動力船(サポート船「くろさき」)に積み込みます。朝ごはんは海岸でおにぎりとパンを食します。子ども達の顔には心なしか緊張??

 

それとも・・やるべきことはやった。静かにその時を待つ・・の心境かもしれません。

 

風をカヤックに受けて流されそうになった場合の回避対策、艇やパドルの取り扱いを最後に伝授され、時は10時12分。その時はきました。

オーシャンから「みんな覚悟はできたか」の言葉。

そう。きっとやらされるのではなく、一人ひとりが自分でこの海を乗り越えていく覚悟ができているのかどうか。ピンチになったとき、乗り越えられるか、心が折れるのか、その分かれ目は「自分の覚悟」があるかどうかにかかってくるのだと思う。

覚悟ができる時間を待ち・・みんなで円陣。その時のみんなの笑顔。カズキングから「うみいくぞ!!」オーシャン「みんな乗り込め!!」

海にさっそうとみんなで乗り込んでいく姿が何とも言えずたくましさを感じました。

開始早々強めの向かい風。みんな頑張れ!!

 

最初のカタボコ浜で20分の休憩。導入部分で体の一定の慣らしを経て、一気に釣姫の灯台まで。途中、向かい風が強くなり、一瞬、子ども達はひるみます。ボランティアが子ども達の手伝いをして乗り切るか・・というときにオーシャンから「もう少しぎりぎりまで頑張ろう!」の声。

子ども達は無事に乗り切ります。

そして釣姫灯台前の岬の陰で小休止を取り、一気に田烏集落前を横切り奈胡﨑まで。ここでもカヤックに乗ったまま風を受けない入江で小休止。

しばらくするとオーシャンからサポート船に無線が入ります。「休憩後、ここからダイレクトに宮の浜に向かいます」

ここから先は山からの南風を受けての最後の難関になります。果たしていけるかどうか・・・

ひたすらパドルを力強く漕ぐ子ども達。右・・左・・右・・左・・。疲れも見られるものの、慌てることなく確実にペースをつかんで荒海を漕いでいきます。指導者もスタッフもボランティアも子ども達をサポートしながら一団となってゴールへ向かいます。

 

 

とうとうその時は来ました。12:30ゴール!!全行程2時間20分。予定より1時間以上早く到着です。

みんなたくましくなった!!

 

歓喜の時を終え、このあとは、生活拠点を作ります。テント立てはもう得意です。野外トイレの使い方を学び、待ちに待った自由時間。みんなスノーケルセット、ライフジャケットを慣れた手つきで装着し海へ飛び込んでいきます。海に浮いたまま釣りをしたり潜って海の生物を観察したり・・。

すっかり「海の人」。野生はここで一気にトップギアに入ったかのようです。

 

2時間以上海を満喫し、夕食タイムへ。てつ子から今日のメニューの発表です!今日は・・・・豚丼!!

うぉー!!という歓声があがりました。豚丼が大好物だからなのか、おなかがすいたからなのか。。まあどちらでもいいでしょう。

真ん中ではカズキングがなぜか砂に埋まる。その周りで食事の伝達がされるという不思議な構図。

この続きはまた明日!

とにかくみんな無事で移動完了したことに安心と喜びがあふれたキャンプサイトでした。よかった!!

(すばる)