トビーブログ
教育事業「さば缶を使った料理」①
2020年01月18日
本日1月18日(土)と明日19日(日)の1泊2日で、教育事業「さば缶を使った料理」を開催しています。
その昔、天皇・皇族・貴族に食を供給してきた「御食国」若狭地方。その海産物としての中心であった、サバに関する歴史や現状、「鯖、復活」プロジェクトについて学び、若狭地方の食文化を学び、地域の良さを再発見することを目的としています。
初日の本日は、田烏が発祥の「巾着網漁法の歴史」について、田烏さばへしこ・なれずしの会の森下佐彦さんから、田烏地区における巾着網の導入から発展、漁獲高の激減による巾着網組合の解散まで、その当時の写真などを交えながら、貴重なお話をききました。
続いて、小浜市農林水産課の領家さん、濱本さんから、小浜市が力を入れている「鯖、復活」プロジェクトについて、日本遺産認定第1号となった「御食国若狭と鯖街道」、御食国をささえた鯖の現状、そして官民連携の「よっぱらいサバ」の養殖、地域おこしなどについてお話をききました。おいしいサバを他の地域に高く売り込んでいくのではなく、もっと地元に根差した食になって、地元に愛されるものになってほしい、そしてそのサバを他の地域からも食べにきてほしい、という想いが強く感じられました。地元に愛され、長く地域に根付くものとなってほしい。そう感じます。
会場を田烏区内の釣姫(つるべ)漁港に移動し、サバ養殖の様子とエサやり体験です。子どもたちも大人も楽しみ!海象状況が午後から荒れ模様で冷たい風が強く吹いていましたが、講師をいただく田烏水産株式会社の皆さまの判断とご努力により、船で養殖場までいくことができました。ありがとうございます!!
一つのマスの中にサバが800匹程度養殖しているそうです。酒かすを餌に混ぜ与えているため「よっぱらいさば」としてブランド化されています。
田烏水産(株)の浜家さんから「えさを上げるときには声をかけるんだよ、こんな風に。『えさをもってきたよー!たくさん食べてね!!』って。」
参加者もそれぞれの思いでサバに声をかけながらエサをあげます。海面ぎりぎりまで上昇してきて、ぐるぐると円を描くように泳ぐサバが美しくきらきら
と輝いていて圧巻でした。
今回の事業では、福井県嶺南振興局の尼形副局長が視察においでになりました。福井県は嶺南地域の観光振興にも力を入れていただいていることもあり、とても熱心に質問や意見交換をされていました。ありがとうございました。
この後参加者は自然の家に移動し、サバの缶詰について学びます。
若狭高等学校の先生にもおいでいただき、いよいよ宇宙日本食を目指す若狭高等学校生徒の挑戦について教えていただきます。
(すばる)